数回にわたり、産業廃棄物収集運搬業許可について解説をしました。
今回は実際に産業廃棄物運搬業許可の申請にかかる費用について解説していきます。
産業廃棄物運搬業許可の申請にかかる費用
産業廃棄物運搬業許可の申請にかかる費用は大きく分けて2つです。
- 講習会の受講料
- 申請手数料
それぞれについて見ていきます。
講習会の受講料
産業廃棄物運搬業許可を受けるには必ず講習を受け、修了証を取得する必要があります。
講習会については以前の記事をご覧ください。
講習会にかかる費用は次のとおりです。
申請内容 | 講習会内容 | 金額(税込み) |
---|---|---|
産業廃棄物運搬業許可(新規) | 産業廃棄物の収集・運搬課程 | 25,300円 |
特別管理産業廃棄物運搬業許可(新規) | 特別管理産業廃棄物の収集・運搬課程 | 37,400円 |
産業廃棄物運搬業許可(更新) | 産業廃棄物の収集・運搬課程 | 16,500円 |
特別管理産業廃棄物運搬業許可(更新) | 特別管理産業廃棄物の収集・運搬課程 | 16,500円 |
更新の場合も講習を受ける必要があります。
申請手数料
産業廃棄物収集運搬業許可の申請をするときに申請手数料が必要となります。
申請手数料は次のとおりです。
申請内容 | 申請手数料 |
---|---|
産業廃棄物収集運搬業(新規) | 81,000円 |
産業廃棄物収集運搬業(更新) | 73,000円 |
特別管理産業廃棄物運搬業許可も同じ手数料となります。
ここでポイントとなるのが、産業廃棄物収集運搬業許可は、産業廃棄物を積み込む場所、積み降ろす場所のそれぞれの都道府県にて許可が必要となります。
例えば積み込む場所が東京都、積み下ろす場所が千葉県の場合、東京都と千葉県の両方の許可が必要となり、手数料もそれぞれ発生します。
なので、新規許可の申請手数料は81,000円×2か所=162,000円となるので、注意が必要です。
積み込み、積み下ろしが同一都道府県内なら新規許可の申請手数料は81,000円となります。
その他の費用
その他の費用として、申請に必要な法定書類(納税証明書や住民票など)を自治体から取得するときにも数百円から数千円の手数料がかかります。
また、産業廃棄物収集運搬業の許可申請は、申請の手引きを確認したり、申請書類を作成したりするのにとても手間がかかります。
その手間を省くために、行政書士に申請を代行してもらう場合は、報酬代金がかかります。
報酬代金の相場はおおよそ10万円前後です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
産業廃棄物運搬業許可申請をするのに必要な費用は自分ですべて申請した場合でも、最低11万円以上はかかります。
各都道府県によって必要な書類等の違いによって、多少費用が変わってきますので、各都道府県のホームページをご確認ください。