昨日は産業廃棄物収集運搬業許可の個人での申請に必要な書類について解説しました。
今回は法人が新規で申請するときに必要な書類について解説します。
都道府県によって多少違いがあると思いますので、詳細は各都道府県のホームページをご確認ください。
前回同様、千葉県の様式にそって解説します。
法人の申請に必要な書類
法人で申請する場合に必要な書類は個人の場合より多くなります。
必要な書類は次のとおりです。
- 産業廃棄物収集運搬業許可申請書
- 定款
- 登記事項証明書(履歴事項全部証明書)
- 住民票
- 登記されていないことの証明書
- 事業計画の概要書
- 駐車場の所在地
- 施設の図面
- 車両の写真、車両等の検査証の写し
- 駐車場に係る土地の登記事項証明書
- 講習会収集・運搬課程修了証の写し
- 事業の開始に要する資金の総額及びその資金の調達方法
- 決算書
- 法人税の納税証明書
- 誓約書
それぞれについて見ていきます。
産業廃棄物収集運搬業許可申請書
申請者情報、取り扱う産業廃棄物の種類、事業所の所在地、事業の用に供する施設の種類及び数量などを記載します。
記載例があるかと思いますので、記載例を見ながら記入すると良いでしょう。
定款
目的条項に産業廃棄物収集運搬業等を行う旨明記してあるものが必要となります。
目的条項に記載されていない場合は、定款等に当該事項加入の議事録の写しを添付します。
登記事項証明書(履歴事項全部証明書)
申請日前3ヶ月以内に発行のもの。
法務局で取得できます。
住民票
役員全員分の住民票が必要です。
抄本又は謄本どちらでも良いですが、本籍地の記載のあるものが必要です。
登記されていないことの証明書
「成年被後見人、被保佐人とする記録がない」ことを証明した書類です。
役員全員分が必要です。法務局で取得できます。
事業計画の概要書
事業の概要、営業範囲、運搬施設の概要、収集運搬業務の具体的な計画、環境保全措置の概要などを記載します。
駐車場の所在地
付近の見取図を添付を添付します。
施設の図面
事業の用に供する施設の構造を明らかにする図面、設計計算書及び当該施設の付近の見取り図です。
車両の写真、車両等の検査証の写し
申請者が事業の用に供する施設の所有権(使用権原)を有することを証する書類です。
車両の使用権原は、自動車検査証で証明します
事業に使用する車両の写真と、車検証の写しを用意しましょう。
車両の写真はカラー写真が必要です。
駐車場に係る土地の登記事項証明書
自己所有の場合は土地の登記事項証明書、賃貸の場合は土地等の賃貸借契約書等の写しが必要です。
講習会収集・運搬課程修了証の写し
公益社団法人日本産業廃棄物処理振興センター(JWセンター)が実施している講習会を受講して、修了証を取得する必要があります。
詳細は以前の記事をご確認ください。
事業の開始に要する資金の総額及びその資金の調達方法
資金を必要としない場合も提出が必要です。金額欄にその理由を記載します。
記載例があるかと思いますので、記載例を見ながら記入すると良いでしょう。
決算書
貸借対照表、損益計算書、株主資本等変動計算書及び個別注記表が必要です。
直前3年の各事業年度におけるものを用意しましょう。
直近の事業年度末の繰越利益剰余金がマイナスの場合には収支計画書の添付が必要となります。
法人税の納税証明書
決算書に対応する法人税の納税証明書が必要です。
申請日前3ヶ月以内に発行された原本を用意しましょう。
税務署で取得できます。
誓約書
申請者が欠格要件に該当しない旨を記載した書類です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
法人で許可申請する場合も個人で申請するより多くの書類が必要となります。
都道府県でも必要な書類が多少違うので、申請先の都道府県でご確認ください。